種について
投稿者:三谷真一郎
皆さんこんにちは。火曜Gの三谷です。今日はタネと発芽についてお話します。
タネとは
皆さんはタネを蒔いたけれど発芽しなかった、という経験をされたでしょうか。
私は数えきれないくらい失敗しています。
でも、そのたびにどうしてなの、とタネに聞いているのです。当然ながら答えてはくれません。
ですから、ここに書くのは私の妄想でタネの経験談ではありません。信用しないで読んでくだされば幸いです。
さて、タネは次の世代へと命を繋ぐためにあるものです。だから植物として成長できない高温、低温、水がないとき
光がないとき、あるいは空気がないときでさえ生き残ることができるようになっている筈でます。
言わば命の保管箱でしょうか。
これだけだと万能生物ですね。でも弱点があります。
弱点がなければ植物が世の中からなくなり、タネばかりの世界になる筈ですから。
その弱点とは、タネは成長できない、ということです。
言葉あそびでの様ですが、タネのままでは成長できない、という意味です。
ここに本質がありそうです。
タネを発芽させるコツ
タネは植物が成長できる環境範囲の内側で所定の期間置いてやれば発芽するはずです。
タネはその機会を待っている筈ですから。
だから成育気温の上限より低く、下限よりも高く、適度な水分と空気があり、あるいは作物によっては
光が必要で、場合によっては暗闇が必要になります。これらの条件の多くは種袋に書かれています。
これを守ってやれば発芽する筈ですね。
しかし、実際にはこの条件を守っても発芽していないと思えることがあります。
多くの場合、タネから植物へと変わる最初の段階で
まだ植物としての機能が十分発達していない、けれど植物が生き残るための条件が満たせないために
起きるように思います。
例えば、根が十分発達していないため、土の表層が乾燥した場合に水を得ることができず
死滅することがあり得ます。
発芽の初期の段階で表土が乾いているようだと発芽しても成長できずに朽ちてしまいます。
だから浅く蒔いた場合は表土まで乾燥させてはいけません。
タネを蒔くときに鎮圧が必要なのは毛細管現象を利用して水を確保するためです。
一方、セルトレイでの発芽の写真をご覧ください。土が捲れあがっているところがあります。
手助けしてやりたくなりますね。
セルトレイでは四方が壁になるためタネが土を押しのける場所がなくこのような状況になりがちです。
途中で力尽きてしまうとこれも一見発芽の失敗に見えます。この場合は覆土は薄くふんわりが望ましいですね。
代わりに乾きやすいので注意する必要があります。
それではまた、機会がありましたら。