「みんなの家庭菜園教室 ブルーベリー編」
講師:東京農工大学 名誉教授 荻原 勲
日時:2024年2月25日(日)13時30分~15時
場所:所沢市生涯学習推進センター
参加者:片寄航
ブルーベリー担当のHさんが参加できなくなったため、代わりに参加しました。
雨の中でも20名くらいが参加していました。
要点が抑えて、とてもわかりやすかったので共有いたします。
●ブルーベリーの品種について
大きく分けて以下の3種類。
・ノーザンハイブッシュ(NHB)・・・夏季が冷涼地域で栽培。栽培が難しい
・サザンハイブッシュ(SHB)・・・冬季が温暖な地域で栽培。栽培がやや難しい。酸性の土。1本でも受粉できる。
樹勢が弱いのでポット植えが適していて、大きくなったら地植えOK
・ラビットアイ(RB)・・・冬季が温暖な地域で栽培。栽培が簡単で初心者向け。酸性の土でなくてもいい。2本ないと受粉しない。
樹勢が強いのではじめから地植えOK。実はいっぱいなるが、SHBよりおいしくなくジャム用
所沢で適しているのはSHBとRB。
トコトコ農園の品種はSHBだと思います。(酸性の土にしていたので)
SHBにも、ミスティーやオニール、シャープフルーなど細かい品種があるそうです。
ミスティーはブルーベリーらしい味がするのだとか。
トコトコ農園は何なのでしょう?
以下はSHBの育て方についてです。
育て方で重要なのは、以下の2点です。
①酸性の土について
PHは4~5
鹿沼土とピートモスを1対1でつくった土でポット植えがよい。
ブルーベリーの肥料(酸性の肥料)を使って酸性を保つ
肥料は、チッソやリンだけでなく、マンガンや鉄が入っているのがよい。
特に鉄は重要とのこと。
年数が経ってPHが上がったら、「硫安」という肥料を入れるとよい。
トコトコ農園ではPHを測定して4~5でなかったら、硫安を入れるとよいようです。
②枝の剪定と花芽の剪定
・収穫後の夏の枝の剪定
果実が採れた先端部の枝は切る
果実が採れた枝の下の葉芽から枝が何本か出てくるので2本を残して切る
・冬の枝の剪定と花芽の剪定
枝の剪定は、細く短い枝、内側に伸びる枝を切る。三又は二又にする。混雑しているところは間引く。
花芽は1つの枝に10個くらいはつくが、2個を残して、その他(8個くらい)は切る
1個の花芽に10粒くらいのブルーベリーができるので、1つの枝から20粒が採れる。
1本の木に、花芽のつく枝が20本くらいあれば、400粒が収穫できる。
花芽のつく枝を何本残すかを考える
トコトコ農園はポット植えではなく、地植えされた大きな木なので、花芽のつく枝は20本より多くてもよいと思います。
何本が適切なのか質問すればよかったです。
その他
●日照時間について
ミョウガみたいで日照時間は半分くらいでもよく、強すぎない方がよい
●根元はチップを置くとい(雑草を生えなくして、ドウガネブイブイという虫を防ぐ)
●果実は着色してから7~10日後に収穫するとよい
リンク→所沢市の「みんなの家庭菜園教室」